人間の生き血を啜る、450歳のバンパイア。織田信長に仕えた武士、森蘭丸その人。10年前、とある組織に追われ、ボロボロだったところを李仁に救われた。以来、李仁の実家である「こいの湯」で住み込みバイトとして、割と楽しく働いている。バンパイアとして、血の好みにはうるさく「18歳童貞の血」を至高と評し、李仁が18歳になるまで、彼の貞操を守り続けている。人間とは共存していこうというスタイルで普段は悪人の血だけを吸っているが、李仁が魅力的すぎて、割ともう限界。
現在、15歳の高校生男子。魂レベルで穢れを知らない至高の童貞。創業60年の歴史を誇る、老舗の銭湯「こいの湯」の4代目であり、幼いころ、死にかけていた森蘭丸と偶然出会い、「こいの湯」に彼をかくまった。以来、住み込みのバイトになった蘭丸とは良好な仲を育んできたが、蘭丸が、自身の生き血を啜るために18歳になるまで貞操を守っていることは全く知らず、そのおかげで素直で純朴な好青年に育った。かなりの天然で「私はバンパイアです」と正直に話す蘭丸の話をジョークだと思っている。
李仁と同じ高校に入学した、15歳の女子。自らバンパイアを名乗ってしまった蘭丸の苦しい言い訳を素直に信じるなど、李仁と同じくらい純粋で天然なところがある。高校入学式の日、登校中に李仁と道でぶつかり、優しく接したことで李仁に一目惚れされるが、李仁に惚れているか確認しにやってきた蘭丸のことが、むしろ気になってしまっている。
李仁と同じ高校で、不良たちのリーダー格として振舞っている高校3年生の男子。ピアスの代わりにプラスネジを耳に着けているため、フランケンと呼ばれている。ひと蹴りでドアに穴をあけるなど、同世代では頭一つ抜けた強さを持っている。不良たちをまとめているが本人は仲間想いの熱い男であり、後輩たちに怪我をさせた相手として、蘭丸に勝負を挑もうとする。酒やタバコには手を出さない健康優良児であり、実は童貞。
李仁が通う高校の教師。担当科目は歴史。実は、蘭丸のことを仕留めようと追い続けているバンパイアハンターである。10年前にも蘭丸を追い詰めたものの、李仁が蘭丸を助けたことで逃してしまう。蘭丸の手掛かりを探すため、李仁の高校に新任教師として潜入してきた。坂本龍馬の子孫であり、龍馬を手にかけた蘭丸を一族の仇として憎んでいる。バンパイアハンターとしての武器は拳銃。とある目的のため、童貞を貫いている。
李仁と同じ高校に通う、2年生の女子生徒。通称ヤマンバ。ギャル軍団「G4」のリーダー格であり、学校の裏番長といえるほどの影響力を持つ。その口の悪さは上級生のフランケンですら恐怖で震えだすほど。極度の男嫌いであり、その反動で赤ちゃんや小動物などのかわいい物に目がない。自分のことを怖がらず優しく接してくれた李仁が気になってしまい、素直になれない自分に葛藤しつつ、少しずつアプローチを始めていく。